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産後うつの特徴

産後うつはいつまで続く?チェック方法やなりやすい人の特徴

産後に悩んでいる女性

産後うつやマタニティブルーという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?その名前の通り、出産後の女性が心身で不安定になる症状のことを呼びます。

「出産してから気分が落ち込み気味…」
「産後2ヶ月くらいからちょっとブルーな気持ちになっている…」

そんなことを感じている方は産後うつの症状を持っているかもしれません。しかし、出産した女性のうち10人に1人は産後うつの症状が出るとも言われており、けっして珍しいことではありません。

 

マタニティブルーと産後うつの違い

悩んでいる妊婦

出産後の女性が心身で不安定になる主な症状として「マタニティブルー」と「産後うつ」があります。

マタニティブルー

妊娠中や出産後に漠然と不安な気持ちになったり落ち込んだりする現象です。出産後に経験する女性が多いと言われていますが、1~2週間程度で自然と治る場合が多いとされています。

産後うつ

マタニティブルーとは違って放っておけないのが産後うつです。専門家や医師のサポートが必要な心の病気のため、気になる方は早めの受診を心掛けましょう。重度の場合は自傷行為や自殺に至ることもあるため、家族で見守っていくことが必要です。

症状のセルフチェック

産後うつに限らず一般的なうつ病もそうですが、まずは自覚することが大切です。多くの場合、自分がうつになっていることに気付かず症状が進んでいきます。

自身で産後うつやマタニティブルーの傾向があると認識できれば対策を考えていくこともできるため、まずは傾向があるかどうかのセルフチェックを行ってみましょう。

  • イライラすることが多く落ち着きがない
  • 涙が出やすくなった
  • ネガティブになりやすくなった
  • 不眠になる、眠り過ぎてしまう
  • 拒食、過食気味になった
  • 性欲がわかなくなった
  • 疲れることが多くなった
  • おしゃれに興味が無くなった
  • メイクする気にならない、美容院に行く気が起きない
  • ママとしてしっかりしているかの目線が気になる
  • 頭痛や吐き気など体調不調になった
  • 子どもをかわいいと感じない時がある
  • 笑う機会が減った
  • 死や自殺について考えることがある

この中に当てはまる項目が多ければ多いほど、産後うつの傾向が強い可能性があります。2週間以上続く場合は注意するようにしましょう。

産後うつになる原因

赤ちゃん

産後うつの原因は1つではなく、様々な要因が重なって起こると言われています。主には肉体的なものと精神的なものに分かれます。

女性ホルモンの変化(肉体的な原因)

1つは女性ホルモンの変化によるものです。妊娠時はエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが増加していきます。

しかし、出産後はホルモンの分泌量を元に戻す動きに変わるため、エストロゲンやプロゲステロンは急激に減少していきます。この変化に体がついていかず、自律神経が乱れて体にも大きな影響を与えてしまうのです。

睡眠不足や育児による疲労(肉体的な原因)

出産後はすぐに育児が始まります。授乳、オムツ交換、これまでより多くなる洗濯など負担が増します。

特に授乳に関しては数時間ごとにあげる必要があるため、何度も夜中に起きなくてはなりません。そうなると睡眠不足の状態が続き、疲労も溜まっていく一方。やがて精神的にも疲弊していき、産後うつになる原因の1つとなります。

プレッシャーやストレス(精神的な原因)

出産後は「母親」という目線で見られることに少なからずプレッシャーを感じることもあります。母親として家族や親族の期待に応えなければならない、赤ちゃんを守らなければならないといった気持から必要以上にプレッシャーやストレスを感じやすいです。

周囲の些細なことにも敏感になってしまい精神的に疲弊することで産後うつになる可能性が高まります。

産後うつは2週間以上続く

頭を抱えている女性

産後うつは赤ちゃんが産まれて3ヶ月以内に発症することが多いと言われています。ただし、中には1年後に発症したケースも。産後うつになる原因が様々なため、発症する時期も人によって違ってきます。

発症している期間も人によって様々で、2週間以上続くケースが多いようです。産後うつは治療することで症状が改善されるケースが殆どのため、早めに専門家や医師に相談して治療を受けるようにしましょう。

産後うつになりやすい人の特徴

基本的には誰にでも発症する可能性はありますが、以下のような傾向の人はより発症しやすいと言われています。

  • 真面目で責任感が人一倍強い
  • 何でも完璧にこなさないと気が済まない
  • 過去に精神的な病気に掛かったことがある
  • 家族や親族との関係がうまくいってない
  • 周囲に悩みを聞いてもらえる人がいない
  • マタニティブルーがあった(続いている)

マタニティブルーがあった場合や続いている場合も産後うつになりやすいと言われているため、継続的に注意しておくようにしましょう。

産後うつの予防や対策

まずは産後うつにならないように予防していくことが大切です。セルフケアできることは行っておくようにしましょう。

1人の時間を設けてストレス解消する

睡眠時間を確保する女性

育児はかなりの負担が掛かります。両親や兄弟などもし周りに頼れる人がいるのであれば数時間でも預かってもらい、1人になれる時間を確保することが大切です。

もし周りに頼れる人がいない場合は各自治体の支援サービス(ファミリーサポートセンターなど)や、家事代行サービスを利用する方法も1つの手段です。

家事は手抜きでいい

赤ちゃんを抱き抱えている夫

何でも完璧にこなす必要はありません。育児に関することならまだしも、家事も完璧にこなそうとすると精神的にも肉体的にもハードルが上がってしまいます。手の抜ける部分は手を抜き、家族に任せられる部分は任せてしまうことも大切です。