腰痛症
痛みが出る姿勢による分類】
クロワッサン オンライン
●後屈障害型(伸展障害型) 上半身を後ろに反らせた時に痛みが出る腰痛のタイプです。 [主な要因] 股関節や背中に負担をかけることで起きることが多く、スポーツや背伸びをした姿勢の時などに無理な動きをすることで発症します。
●前屈障害型(屈曲型) 上半身を前に曲げた時に痛みが出る腰痛のタイプです。 [主な要因] 悪い姿勢(中腰や前かがみなど)や無理な動作でハムストリング(太ももの後ろの筋肉)や背筋が疲労することで発症します。
【痛みがひどい時の対処法】
腰痛の痛みがひどい時は、痛む部位を15分以上温めることで血行をよくし、筋肉の緊張を和らげることで痛みが緩和されます。この時、市販のホットパックや使い捨てカイロ、さらに温湿布などを利用すると便利ですが、肌が弱い人は低温やけどをしたり、かぶれたりする危険性があります。その場合は、下で紹介しているタオルと電子レンジを使った自家製温湿布などもおすすめです。 ただし、10日以上たっても痛みが引かない、または痛みが強くなっていく場合は、腰痛を引き起こす病気を発症している可能性もありますので、病院で診察を受けたほうがよいでしょう。
【自家製温湿布の作り方】
(1)水で濡らしたタオルを絞り、電子レンジ対応のフリーザーパックに入れて1分~1分20秒ほど加熱する。
(2)加熱したタオルが熱すぎる場合は、少し放置して冷ます。なお、普通のビニール袋を使う場合は、タオルを加熱後に袋に入れる。
(3)乾いた別のタオルで(2)を包み、痛む部位にあてる。なお、包む用の乾いたタオルは熱を伝えやすいよう厚手のものは避ける。 【注意】一般的な腰痛の鈍い痛みは温めてケア!
明確な原因が不明の腰痛とは?
(どんな症状ですか?)【セルフケアによって予防や改善が可能な腰痛です】 二足歩行で生活をしている人間は、お尻の筋肉である大臀筋が背骨(脊柱)の土台部分である骨盤の角度を約30度に傾け、腹筋と背筋が背骨をサポートしているおかげで、重い上半身を支えることができています。裏を返せば、この3種類の筋肉が衰えてしまうと、人間は「正しい姿勢」を維持することが難しくなるのです。 背骨はゆるやかなS字状のカーブを描いているおかげで、約5キロある頭部の重量を分散させて腰の負担を軽減させていますが、3種類の筋肉が衰えて姿勢が悪くなると、背骨のカーブは崩れてしまい、負担が増えた腰が痛むのです。 こうした腰痛がいわゆる一般的な腰痛となります。明確な原因を特定できないため「非特異的腰痛」と呼ばれ、常に痛む「慢性腰痛症」と、急に激痛が走るぎっくり腰の急性腰痛症に分類されます。