猫背矯正とは
猫背矯正
猫背とは、背骨が歪むことにより背中が丸く内側に反る現象を言います。
姿勢の歪みは、自然な姿勢を維持する以上に、筋肉へ偏った緊張を与えます。 筋肉痛や肩こりなどの弊害の他、通常の動作でも疲れやすくなります。
また、姿勢による見た目の悪さから、実年齢より老けて見えたり、くびれの崩れの原因になるので、多くの女性の悩みとなっています。
猫背について
猫背は、背骨が内側へ丸く反るような現象を指します。
背骨は「頚椎」「胸椎」「腰椎」「仙骨」の4つに分類され、各部分ごとに生理的な弯曲(生理的弯曲)を描いています。
生理的弯曲は「頚椎」部分が前方へ、「胸椎」が後方へはみ出るようにして弯を描き、再び「腰椎」へかけて前方へ弯を描きます。
背骨全体を側面から見ると「S字」カーブを描いているように見えます。これらの弯曲は、直立した状態における人体にかかる重力を分散させる“サスペンション”としての役割を果たします。
猫背は「胸椎」の弯曲が本来の生理的弯曲よりも大きく曲がったもので、頭部が背骨より前に突き出した状態です。
猫背による弊害
身体は不自然な弯曲を描いた背骨で姿勢を維持しようとします。
猫背の場合は突き出た頭部を安定させるため、普段から「僧帽筋」や「脊柱起立筋群」に負荷がかけられます。その結果、筋肉痛や肩こりなど様々な弊害を引き起こし、ひどい場合だと頭痛などの症状を引き起こします。
また、猫背は運動効率が低下するために疲労しやすく、慢性的な倦怠感の原因にもなります。
姿勢の見栄えも悪くなるため、猫背のまま座った姿勢になると下腹が段を刻んでしまうなど、女性の多くが悩まされています。
猫背のチェックポイント
自分が猫背だという自覚がない人も多いようです。自分が「猫背」かどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。
- 普段どおり立ってみて、自分の鼻の位置が胸より前に出ている
- 正座、あぐらをかく事が多い
- 下腹が出ている
- 肩こりになりやすい
- 腰痛がある
- 普段、運動はほとんどしない
- 太りやすい体質、または全く太れない体質である
- 机に向かうことが多い
壁にかかと、お尻、肩甲骨、後頭部をつけて立ってみましょう
- あごが上がって上を向いてしまう
- 後頭部が壁につかない
- 腰が痛い
- ふくらはぎがはる
- 体が前に倒れそうになる
- この姿勢ができない
猫背矯正(背骨の生理的弯曲をとりもどす)
猫背矯正は過度に偏ってしまった背骨の歪みを解消することです。背骨を中心に歪みを整えながら、背骨の生理的弯曲を取り戻します。
施術は猫背になってしまう骨格を元にリセットする作業でもあります。無理なく背中の筋肉の緊張を緩めながら矯正を行うので「猫背」の矯正の他に、周辺の固くなっていた筋肉の緊張も緩めることができます。
猫背矯正の流れ
猫背矯正は施術を歪みを解消したら、再発しないよう段階を分けて定期的な矯正治療を行うことが最も効果的です。
[1] 歪み解消のための治療
猫背の症状(歪み)の解消を行います。肩こりや背中の張り感などの症状解消にもつながります。症状によっては、矯正の効果を継続させるために週一回の矯正が効果的です。
[2] 矯正効果定着のための治療
歪みを解消した背骨の生理的弯曲の状態を身体に定着させます。大体の歪みを解消しているので、歪みやすい箇所を中心に施術します。施術期間も徐々に間をあける事も可能です。
[3] 矯正維持(メンテナンス)のための治療
猫背の症状自体が解消された状態を維持します。徐々に歪みはじめた背骨の歪みを整える程度で猫背を予防します。症状によっては1ヶ月に1回程度の矯正も可能です。