女性は7の倍数で歳をとる
れだけ頑張ってもあらがえない、加齢という大きな波。歳を重ねるごとに、カラダは徐々に衰え、カラダのあちこちにトラブルが出やすくなります。「若い頃は大丈夫だったのに・・・」と感じることも多くなってきますよね。トラブルに悩む一方で「どうせ歳だから・・・」と諦めてしまっていませんか?漢方のチカラを借りれば、あなたのトラブルを解決できるかもしれません。今回は、誰しもが避けては通れない、加齢によるトラブルの原因と対策についてご紹介します。
女性の加齢:女性は7の倍数で歳をとる
漢方では女性は7の倍数で歳を重ねると考えられていて、21歳に成熟期を迎え、28歳には円熟のピークに達すると言われています。35歳からは下降線にさしかかり、42歳にはカラダの衰えを自覚し始め、そして49歳前後に閉経を迎えると共に老化が本格化すると言われています。
この下降曲線に沿うように、加齢に伴うトラブルもまた、35歳頃から徐々に始まり、42歳頃には自覚症状が出始め、49歳頃には更年期や閉経に伴うトラブルも増え、さらに症状が本格化する、というのが一般的だと考えられています。
しかし、最近では、この下降曲線が急なカーブを描く女性が多くなり、早い段階からさまざまな加齢トラブルに悩まされている人が増えてきています。
女性の加齢は下降曲線が加速中!?現代女性のカラダはキャパオーバー!
下降曲線の傾斜は、生活習慣や食生活など日々の生活要因によって大きく左右されます。そのため、同じ年齢でも見た目の年齢が違うように、傾斜の違いによって老化のスピードも大きく違ってくるのです。
近年では、女性の社会進出が進み、女性の活躍が目覚ましい一方で、その活動量にカラダがついて行けず、キャパオーバーになっている女性が増えてきています。
睡眠時間も短く、仕事に加え家事や育児でゆっくり休む時間も充分取れず、疲れはどんどん蓄積し、さらにさまざまな人間関係からストレスも抱えている・・・まさに心身とも疲労困憊といったところでしょう。あなたは大丈夫ですか?
お疲れ女性に特に起こりやすい初期の加齢トラブル
手足のほてり、口の渇き、午後微熱も実は加齢トラブルだった!?
下降曲線が急激に下降すると、カラダはその変化について行けず、さまざまなトラブルが出やすくなります。これがいわゆる加齢トラブルです。
加齢によるトラブルというと、いわゆる“老化現象”といわれているような「尿が近くなる」「物忘れがひどくなる」「骨がもろくなる」「歯が弱くなる」「耳が遠くなる」「足腰が弱くなる」「生殖能力が落ちる」更年期の代表的な症状の「ホットフラッシュ」などの症状が一般的ですが、実はそれだけではありません。
特に初期では「え!?こんな症状もそうだったの??」と思うような意外な症状もあるため、ついつい見過ごされがち。もしかしたら、あなたが悩んでいる症状も、実は加齢によるトラブルかもしれません。
《漢方体質チェック!初期に起こりやすい加齢トラブル》
☐疲れやすい
☐手足がほてる・顔がほてる(五心煩熱・頬の紅潮)
☐のどが渇く(咽頭の乾き)・舌の乾燥
☐午後微熱
☐寝汗(盗汗)
☐頻尿
☐尿が出にくい・尿が少なく濃い(黄色い)
☐便が乾燥して出にくい
☐腰や膝がだるい・痛い(腰膝酸軟)
☐皮膚がカサカサしてかゆい
☐耳鳴り
いかがでしたか?どれも老化現象といわれてすぐ思い付くような症状ではありませんよね。これらの症状は、加齢が原因の場合もあります。
特に、漢方では30代後半~50代前半の本格的な老化を迎える前の、いわゆる初期老化の時期に起こりやすいと考えられていて、口が渇く、顔や手足がほてる、寝汗をかくなど「熱の症状」を伴うことが多いのが特徴です。
初期の加齢トラブルは深く思い悩むほどの症状でもないこともあり、忙しさのあまりついつい放っておかれがちです。しかし、そのままにしておくと、どんどん下降し、もっと大きな症状が出てくることにもなりかねません。そうならないためにもできるだけ早めに対処したいものです。