首の痛みのメカニズム
首の痛み
首の痛みにも様々な症状があります。
後頭神経痛や筋肉痛(頸肩腕症候群<肩こり>)を始め、様々な原因が存在します。
痛みの原因・発生のメカニズムを知ることで、ご自身の痛みと向き合いましょう。
多くのお客様から寄せられる、さまざまな痛みの声
- ハチに刺されたような痛みが慢性的に続く。
- 寒い日はうずくように痛む。
- 首から肩にかけて、どんより重く痛い。
- 頭までひびく鋭い痛みがある。
- 首が痛くて回らない。
- 首の後ろを押すと、痛みが走る。
首の痛みの環境要因
首の痛みを引き起こす原因としては、パソコン作業のデスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが挙げられます。また、加齢によって椎間板(ついかんばん)や椎骨(ついこつ)などに変性や筋肉の衰えが起きることも大きな要因と考えられています。
その他には、肩が下がっていて筋肉が少ないなで肩、いつも背中が丸まった猫背の人や冷え症などの体質の人も要注意です。
また、頸椎(けいつい)症や頸椎椎間板ヘルニアなどの病気に伴って起きるものや精神的なストレスなども原因となります。追突事故やスポーツなどによるむち打ち症の後遺症として首の痛みを発症する場合もあります。
首の構造とメカニズム
人の首は、3~4kgもある重い頭を支えるという
重要な役割を担っています。
その上、前後だけでなく左右に曲げたり回したりと、
広い範囲で動くという大きな特徴があります。
頸椎の間で衝撃をやわらげるクッションの役割を
しているのが椎間板です。
さらに背骨の中央を貫いている脊柱管(せきちゅうかん)の
中には神経が走っています。
日常の首の過労や加齢によって、
これらの椎間板と頸椎の増殖や変形が起こり、
椎間板がせり出したり、脊柱管を狭くすることで神経を
圧迫するので首に痛みやしびれが生じます。
また、頸椎に障害が起きたり、緊張が長く続いて神経の
圧迫や筋力の低下が起きると、
後頭神経痛(こうとうしんけいつう)や筋肉痛を発症し、
痛みやこり、しびれなどが生じます。
首の痛みを伴う病気・症状
首の痛みを発症させる原因の病気として、後頭神経痛と筋肉痛(頸肩腕症候群<肩こり>)の症状をご説明します。
後頭神経痛(こうとうしんけいつう)
頭部には頭の先からこめかみ、耳の後ろの感覚を脳に伝える神経がありますが、これらの神経が刺激されて起こる痛みを後頭神経痛といいます。
後頭部や耳の後ろがキリキリと痛くなる頭痛が主な症状ですが、首の付け根からの激しい痛みを伴う場合もあります。一瞬で終わることもあれば繰り返して起こることもあります。
原因としては、椎間関節症やリウマチによる頸椎の変形や、パソコン作業などで下向きの姿勢を続けることによる首の筋肉の硬直、ヘルペスウイルスなどがあります。
筋肉痛(頚肩腕症候群[けいけんわんしょうこうぐん](肩こり))
首の筋肉痛の代表的なものは、誰でも経験したことのある「肩こり」です。
パソコン作業のデスクワークや車の運転などで同じ姿勢を続けると、肩周辺の筋肉が疲労し血行が悪くなることによって首から肩、腕などに痛みやこり、こわばりやだるさなどが起こります。
一般的には「肩こり」と呼ばれていますが、正式には首から肩、なかには腕を含めた広範囲に渡って起こる「頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)」と呼ばれています。
働き盛りの世代や、なで肩で筋力が弱い女性に多くみられますが、最近ではストレスや精神的な緊張から痛みを引き起こす人が増えています。
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