春の疲労にピッタリ料理
春に感じる疲労感の原因
「なんとなく体がだるい」
「寝つきが悪い」
「食欲がない…」
といった不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
春に感じるこのような疲労感の原因は、主に気温の変化による自律神経の乱れです。
春は1年で一番寒暖差が激しい季節です。
気温の変化に応じて体温をコントロールする自律神経は、寒暖差が激しくなるとストレスがかかってしまうため、自律神経が乱れる原因となるのです。
また、自律神経は体温だけではなく内臓など体の器官をコントロールしています。
そのため、自律神経の乱れは、気分の浮き沈みや内臓の働きの悪化などの不調につながります。
さらに、春は気温が上がって体を動かしやすくなるため、汗の量が増える傾向にあります。
汗の量が増える分、冬に比べて水分摂取の量も増えるため、通常は老廃物を排出しやすくなります。
しかし、自律神経の乱れなどが原因で排出量が少なくなってしまうと、むくみやだるさにつながってしまいます。
春が旬!新たまねぎ・春キャベツの栄養素
さらに、自律神経を整える上で必要なビタミンやミネラルを多く含む野菜も意識すると、春の疲労感に効果的な食事を取ることができるでしょう。
春が旬の新タマネギは、老廃物を排出する働きのあるカリウムを多く含んでいます。
また、新タマネギと味の相性がいい豚肉には糖質の代謝をサポートするビタミンB1が含まれていて、補給することで体を動かすのに必要なエネルギーを効率よく生み出すことができます。
新タマネギに含まれる“硫化アリル”という栄養素はビタミンB1の働きを助けるため、豚肉と新タマネギを一緒に取ることは、栄養の面からみても非常に効果的です。
春が旬の春キャベツも、カリウムを多く含んでいます。
ほかにも、免疫力を高める働きのあるビタミンCや、胃の粘膜修復に働きかけるビタミンUを含むため、胃腸の疲れを感じやすい春にぴったりの食材です。
春キャベツは、脂質が少ない鶏肉と合わせることで胃腸に負担をかけないようにすると、より効果的です。
こういった組み合わせを意識することにより、ビタミンとミネラルをバランスよく摂取することができます。
春におすすめの肉×野菜レシピ
春の不調を感じたら、ぜひ作ってみてください。
豚肉と新たまねぎの生姜焼き
豚肉に含まれるビタミンB1が糖質の代謝をサポートし、効率よくエネルギーを作り出します。
そしてさらに、新タマネギに含まれる硫化アリルがビタミンB1の働きを助けてくれます。
また、新タマネギに含まれるカリウムは老廃物の排出を促し、ショウガは体を温めて血行を良くしてくれます。
体の巡りが良くなることで、自律神経が整います。
<材料:2人分>
・豚モモ薄切り肉:200g
・新タマネギ:1/2個
・ショウガ:1片
・サラダ油:大さじ1/2
★酒:大さじ1
★しょうゆ:大さじ2
★砂糖:大さじ1/2
<作り方>
1. 新タマネギは薄切りにする。
2. ショウガは皮をむき、すりおろす。
3. フライパンにサラダ油を中火で熱し、
豚肉を加えて炒める。
4. 肉の色が変わってきたら、★、生姜を
加えて炒め合わせる。
5. 肉に火が通り、全体に味がまわったら器に盛る。
鶏肉と春キャベツの味噌炒め
低脂肪・高タンパク質である鶏肉は、体づくりに必要不可欠です。
また、春キャベツには免疫力を高める働きのあるビタミンC、胃の粘膜修復に働きかけるビタミンUが含まれています。
また、カリウムも多く含まれているため、老廃物の排出を促すはたらきもあります。
<材料:2人分>
・鶏モモ肉:1枚(250g)
・キャベツ:3枚
・ニンニク:1片
・サラダ油:大さじ1/2
★酒:大さじ1
★砂糖:大さじ1
★みそ:大さじ2
・塩コショウ:少々
<作り方>
1. キャベツは食べやすい大きさに切る。
ニンニクはみじん切りにする。
2. 鶏モモ肉は一口大に切り、塩コショウをする。
3. ボウルに★を入れて混ぜる。
4. フライパンにサラダ油、ニンニクを中火で熱し、
香りが立ったら、鶏肉を皮が下になるように
並べ入れて両面を焼く。
5. キャベツ、★を加えて鶏肉に火が通るまで炒める。
6. 器に盛る。
まとめ
しかし、あらかじめ春の不調がなぜ起こるのかを知っておくことで事前に準備することができます。
しっかりとした睡眠・食事・運動は大前提ですが、この記事をきっかけに自分の生活習慣や食生活を見直してみてください。
春はおいしい食材も多いので、旬の食材を楽しみながら健康になりましょう。