産後について | 一宮市 FUJI整体院 一宮院

産後について

後に家事をすぐ始めるのはダメ?いつからの目安や乗り越える方法

悩む人も多い産後の家事。すぐ始めるのはダメと言われますが、いつからなら良いのでしょうか?目安はいつなのか、実際の体験談はどうなっているのか、乗り越え方についても解説していきます。

産後の家事がダメな理由!家事が辛い理由は産褥期だから?

周りから「産後1か月は家事をしてはいけないよ」と言われたという人もいるのではないでしょうか?

初めての妊娠出産で、里帰り出産をしないという人は産後の家事について不安を抱えている人も多くいます。

妊娠中はお腹も大きくて大変ですが、産後もすぐに家事をしてはいけないと言われている理由についてご紹介していきます。

産褥期とは?体が妊娠前に戻る期間!

産後すぐの時期の事を「産褥期(さんじょくき)」と言います。「産褥期」とは、出産後、妊婦だった体が妊娠前の状態に戻るまでの期間の事です。産褥期は一般的には6~8週間程度と言われていますが、人によって変わります。

産褥期に起こる体の変化としては、まず子宮の大きさが妊娠前のサイズまで戻ります。その過程で子宮に残った胎膜や分泌物等が血液と一緒に悪露として排出されます。

また、妊娠中に変化したホルモンバランスも元に戻っていきます。一方で母乳が作られるようになります。

こういった変化により、子宮の収縮による後陣痛、ホルモンバランスの崩れによる心身の不調が起こることがあり、体が思うように動かないこともあるのです。

そもそも産後は生まれた赤ちゃんのお世話で大変ですので、産後すぐに家事は手につかないという場合もあるでしょう。出産を機に夫婦関係が悪化する「産後クライシス」に陥る夫婦も少なくありません。

産褥期は安静が大事

産褥期には体に急激な変化があり、体は必死に回復しようとしています。そんな中で、生まれた赤ちゃんのお世話にも集中する必要があります。

そのため、産褥期には家事などは他の人にお願いするのがベストであり、安静が大事と言われています。

産後の家事はいつからOKなの?無理をすると起こる影響とは

それでは、産後の家事を始めて良い目安というのはいつなのでしょうか?無理してしまうと起こる影響についても解説していきます。

産後の家事は産後1か月以降が目安

昔から言われているように、産後の家事は「産後1か月から」というのがだいたいの目安です。ただ、先にもご紹介したとおり産褥期には個人差があるので、体調を見ながら行っていくということになります。

産後1か月頃からは徐々に家事を始めたり、体調が良ければ少しずつ外出ができる時期となってきます。産後1か月頃に1か月検診がありますので、その経過も見て家事や外出を再開するというのも良いでしょう。

出産21日後の床上げも目安に

また、出産約21日後の「床上げ」も、産後安静にする期間の目安と言われています。これは、産後約21日間の間は基本的には横になって、赤ちゃんのお世話をする時期ということを意味しています。

「床上げ」が過ぎたら体調を見ながら布団を上げて、簡単な家事を始めて体を慣らしていきましょうという目安になっています。

産後1週間は横になって

産褥期の間の過ごし方について、期間別にもう少し詳しく解説していきます。まず産後1週間ですが、大体ほとんどが入院している期間となります。

この期間は赤ちゃんのお世話も病院の看護師さんや助産師さんに頼れる時期ですので、体調が良くなければ遠慮なく赤ちゃんのお世話も頼んで良い時期です。

退院すると専門の人の付きっきりのサポートはありませんので、赤ちゃんのお世話を完璧にこなせるようにならなきゃと不安を感じる人もいるでしょう。

しかし、入院中は自分の体調を優先できる期間でもあります。まずは体調を万全にして退院後に備えることも必要です。

産後2週間は子育て専念安静に

産後2週間の頃は、まだ出産の疲れも残っている時期です。赤ちゃんのお世話だけでも昼夜問わずあるので、できるだけ横になって赤ちゃんのお世話に専念するようにしましょう。

この時期に家事をするというのは負担も大きいですし、しようと思ってもまだ難しい時期です。家事は他の家族などに任せるか、家事代行サービス等他の方法を検討しましょう。

産後3週間から簡単な料理や洗濯、掃除

産後3週間になると、「床上げ」を迎える時期でもあり、体が回復してくる時期となります。

この頃から少しずつ普通に体を起こして過ごせるようになってくるので、体調を見ながら軽い家事を始めてみても良いでしょう。

この頃になると、かなり体調が回復したと実感する方もいるかもしれませんが、無理は禁物です。体は回復している途中なので、あくまでも少しずつ体を慣らしていくという程度にとどめ、すべてをこなすというのは避けた方が良いでしょう。

重い物を持つ家事、立ちっぱなし、水を使う大掃除は1か月以降まで控えて

特に産後すぐにやってはいけないこととしては、重い物を持つことや立ちっぱなし、体を冷やすことなどが挙げられます。

産後に重い物を持ってはいけないのは、内ももの筋肉が硬くなっていて骨盤や腰を痛めやすいからです。産後は骨盤の位置も元に戻ろうとしているので、無理をすると将来的に腰痛の原因になることもあると言われています。

また、妊娠中は腹筋が縦に裂けてしまう人も多いので、腹圧がかかる動きはしてはいけません。

立ちっぱなしがいけないのは、体に負担がかかりやすいからです。水を使うのも体が冷えますし、水は重たいので水仕事というのは体に負担がかかります。

そのため、重い物を持つような家事や立ちっぱなしの家事、大掃除というようなものは、少なくとも産後1か月以降頃までは控えるべきです。

産後に無理するとはげる、目が悪くなるというのは迷信!

産後の家事について、「無理するとはげる」あるいは「目が悪くなる」ということが昔からよく言われていますが、これは産後無理させないための迷信のようです。

産後無理をして体調を崩すことも

産後無理をすると体調を崩してしまうこともあります。赤ちゃんにはお母さんが必要なので、赤ちゃんの世話を第一にして、家事は無理しないようにするのが良いでしょう。

産後の家事の手の抜き方!

産後はすぐ家事をしてはいけない、無理してはいけないと言いますが、産後の家事はどのようにこなせば良いのでしょうか。手の抜き方をご紹介します。

(1)家族のサポートを受ける

一つ目の方法は家族のサポートを受けるということです。もし可能であれば、夫や家族に家事はお任せしてしまいましょう。

夫は女性の妊娠出産の体の変化というのは、実感を持ってはわかりにくいものです。妊娠中から産褥期や産後について一緒に勉強し、準備をしておくと良いでしょう。

夫の仕事が忙しいなどの理由で夫のサポートを受けるのが難しい場合は里帰り出産や、母親に応援に来てもらうのも良いでしょう。

(2)自治体の制度を利用する

家族の協力を受けるのが難しいという人は、自治体の制度を利用することもできますので検討しましょう。

自治体によっては産後のヘルパーや支援員を格安で派遣してもらえる事業がありますので、出産前に調べておくと安心です。

(3)家事代行サービス(掃除、料理、買い物等)を利用する

民間の家事代行サービスを利用するという方法もあります。サービスによっては、自治体のサービスでは対応してもらえないような大掃除等に対応してもらえる場合もあります。

ただ、一般的に費用は自治体のサービスよりもかかりますのでご注意ください。

(4)ファミリーサポートセンターを利用する

一般財団法人女性労働協会が行っている支援サービス「ファミリーサポートセンター」を利用する方法もあります。

こちらは子供の保育園への送迎や一時預かりなど、他では対応してもらうことができないことにも対応してもらえる場合があります。

(5)家事家電や便利グッズを使う

便利な家事家電やグッズを利用するというのも良いでしょう。乾燥機付きの洗濯機やお掃除ロボットの導入を検討したり、簡単に掃除ができるグッズなどもそろえておくと安心です。

産後の家事の体験談!いつから開始した?

続いては、産後の家事の体験談についてご紹介します。先輩ママたちは実際いつから家事を開始したのでしょうか?

産後の家事はいつから?1か月以内に始める人多い!

産後の家事を再開した時期を聞いてみると、実態としては1か月以内に始める人の方が多いようです。7~8割の先輩ママが1か月以内に始めているとも言われています。

2人目3人目出産後はもっと早めな人も

また、2人目、3人目となるにつれて、家事再開は早まったという人もいます。上の子のお世話もあるので、開始せざるを得ないママも多いようです。

産後の家事、どこまでやってた?休めない人も多い?

それでは、先輩ママは産後の家事をどこまでやっていたのでしょうか?実際には休めない人も多く、ほとんど自分でこなしていたという人も中にはいるようです。

赤ちゃんのその日の様子によっては手が抜ける範囲で簡単なメニューにしたり、掃除はある程度にしたりと工夫していたママもいます。

産後の家事ができるようになるのは3か月後頃?

一方で、産後の家事ができるようになったと感じた人が多いのは3か月後頃であるようです。つまり、家事を始めても思うようにできなかったという人は多いということです。

産後の家事の乗り越え方!

最後に、産後の家事の乗り越え方をご紹介します。

(1)やれるときにやっておく

1つ目は、やれるときにやっておくということです。赤ちゃんが機嫌の良い時間に先に夕飯の準備をしておくなど、工夫してみましょう。

(2)宅配を利用する

2つ目は、宅配を利用するということです。生まれたばかりの赤ちゃんとお買い物に行くのは大変ですので、妊娠中に調べておくと良いでしょう。

(3)とりあえずかごに入れる

片付けは完璧にやるということから目をつぶって、とりあえずかごを準備してなんでも入れておき、時間ができた時かごの中身を片付けるというのも良いでしょう。

(4)旦那さんに頑張ってもらう、分担する

旦那さんに頑張ってもらう、あるいはあらかじめ分担するというのも良いでしょう。旦那さんの家事に気になる所もあるかもしれませんが、協力してくれているので目をつぶり、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。喜んでみせるのも良いですね。

(5)新たな癒しを編み出す

新たな癒しを編み出すというのも、重要なことです。慣れない赤ちゃんの世話や、慣れない家事分担等で、ママもパパも疲れてしまいます。

赤ちゃんが生まれたのを機に、赤ちゃんが寝た後に2人でできる癒しを見つけてみてください。ティータイムや映画鑑賞なども良いですね。

産後の家事はできるだけ楽になるよう工夫を

今回は、産後の家事がダメな理由や乗り越え方について解説してきました。現在は周りに頼る人もいなくて、なんでも自分でやるというママも少なくないようです。

しかし、産後すぐに全力で家事をするというのは、体に良くありません。できるだけ楽にできるよう、出産前から準備しておきましょう。