身体の歪みを改善するストレッチ
体の歪みを整えるストレッチと筋トレ 】
体のゆがみがよくないことは、多くの人が知っている点です。整体や整骨院でも「体のゆがみを矯正」といったPRをしているところは多くありますよね。
体のゆがみは、様々な悪影響の原因となってしまいます。
体のゆがみは骨盤のゆがみからくるとと言われています。
骨盤は身体全体を支えているものですので、骨盤がゆがんでいると、体全体がゆがむのです。
骨盤は上半身と下半身をつなぐ部分であり、体の要とも言えます。
男性と女性とでは骨盤の形状が異なり、女性の骨盤は赤ちゃんをお腹の中で育てられるようにするため横幅が広く柔軟性に優れた作りになっています。
しかしながら柔軟性があるがゆえにに、骨盤の歪みも起こりやすく、男性よりも女性のほうが骨盤が歪みやすいといわれています。
体がゆがむことで起こる症状についてみてみましょう。
1.体のゆがみが原因で引き起こす症状とは?
骨盤がゆがむと、骨盤が支えている背骨にもゆがみが生じてきます。
そうすると、全身の筋肉のバランスが悪くなり、血液やリンパの流れも悪くなります。
また、新陳代謝が低下し、老廃物がうまく排出されなくなるため、肩こりや頭痛、腰痛、むくみ、冷えといったトラブルも起きやすくなります。
骨盤のゆがみは、ホルモンバランスや自律神経の乱れ、内臓機能の低下によって、子宮や卵巣が圧迫されて婦人科系のトラブルの原因になることもあります。
また、下半身の老廃物が滞りやすくなることで、むくみやセルライト(※1)を誘発してしまいます。
その結果、下腹ポッコリ、ヒップがたるむ、太腿が太い、足首がない等、下半身太りの原因につながります。
2.日常の動作やクセで思いあたることはありませんか?
・どちらか一方の足に体重をかけて立つ。
・脚を組んで椅子に座る。
・いつも同じ側の肩にバッグを掛けて持つ。
・ほとんど運動をしない。
・サイズの合わない下着をつけている。
・デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいる。
・片手、片足を使うスポーツをしている。
◇骨盤のゆがみのタイプ
▼骨盤傾きタイプ
このタイプは骨盤を正面から見たときに、左右の骨盤の高さが違います。 片方の腰や腹の筋肉の緊張が強いことで、もう片方側の骨盤が下がった状態になってしまいます。
お尻の筋肉に左右差がある場合も、骨盤のバランスが崩れてゆがみやすくなると言われています。 このタイプは疲れやスポーツなどで腰痛になりやすい傾向があるので注意が必要です。
▼前傾タイプ
呼び名の通り、骨盤が前に傾いている女王たいです。
このタイプは胸とお尻が突き出た姿勢になりやすく、腰の反りがきつくなり、腰痛になりやすいと言われています。 常に腰に負担がかかり太ももが張りやすいともいわれています。
日本人女性の70%が前傾タイプの骨盤であるともいわれており、加齢や産後など腹筋が弱っている状態のときに前傾になりやすいと言われています。
▼骨盤開きタイプ
産後の方に多くみられタイプです。
骨盤が開いてゆがむと、下半身太りや、O脚になりやすいと言われています。 産後の女性にこのタイプが多くみられるのは、出産時赤ちゃんが通りやすくするために開いた骨盤がホルモンバランスの影響により、出産後も元の位置に戻らず、産前よりも開いた状態のままになってしまうことが挙げられます。 また産後でなくても足を組んだり、あぐらをかいたりなどの日常の習慣で骨盤が開きやすくなります。
加えて運動不足や老化で筋力の低下が起こり、骨盤を支えられず開いてしまうケースもあります。
▼骨盤ねじれタイプ
左右の骨盤が互い違いにねじれている状態を指します。
おしりの形と高さが左右違うといったことがよく見られますが、前傾しながらねじれているなど他のゆがみのタイプに付随して起きることが多いです。
足を組んだり、あぐらをかいたりなどの日常的に行っているいつも同じ手でカバンを持つ、左右に筋力の差がある人に多いようです。
3. ゆがみの改善方法は?
ゆがみに効果のある体操やストレッチを毎日行いましょう。
ゆがみは、ある日突然起こるものではなく、長い年月をかけて少しずつ歪んでいきます。
そのためゆがみを治すのにも長い時間がかかるので、毎日の継続が必要となります。
◇体のゆがみ改善体操
▼お尻上げ体操
膝を90度の角度にして仰向けに寝転がります。
膝から肩までのラインが一直線になるようにお尻を上げ、そのままの体勢を2、3秒キープします。
これを10回×2セットを目安に行います。
▼骨盤回し体操
足を肩幅に広げて腰に手を当てます。
骨盤を意識しながら、上半身がぶれないように腰だけを回すように右に10回クルクルまわします。
左側も同様に10回まわします。これを交互に2セットずつ行います。
▼アップダウン骨盤体操
壁に片手をついて胸を張ったまま 片足を前に直角にまで上げます。
その状態で1秒止めます。
今度はその足を伸ばして後ろに上げます。
左右それぞれ1日30回行います。
◇骨盤矯正におすすめのグッズ
骨盤矯正にはストレッチや筋トレを行うことが効果的ですが、骨盤矯正グッズを使うことで誰でも簡単に骨盤を整えることができます
▼ストレッチポール
ストレッチポールとは、円柱型のエクササイズ専用の道具で、上に仰向けに寝て使用します。ストレッチポールを使用することでリラックスした状態で、自然に自分の体重で筋肉をストレッチすることができます。
ストレッチ初心者におすすめです。
ストレッチポールを使用することで背骨が整う、呼吸が深くなるといった効果も期待できます。ストレッチポールで身体を慣らし、柔軟性を高めるとともに、筋トレを取り入れていくことで骨盤をゆがみを根本から改善することができます。
▼骨盤ベルト
骨盤を身体の外側からベルトで支えることで腰回りの筋肉をサポートします。
出産後女性は骨盤ベルトを使用することで、骨盤の開きを抑えることができます。
骨盤を整えるストレッチや筋トレをした後、骨盤がずれないように使用していきましょう。あくまでサポートの役割を果たすので上手に使っていきましょう!
4.まとめ
ちょっとした癖や姿勢を改善するだけでもゆがみの予防となります。
正しい姿勢を身に付けることで、血行や臓器の働きもよくなり、美容・健康効果につながります。
正しい姿勢を心がけ、体操やストレッチを毎日コツコツ頑張りましょう!
(※1) 【セルライト】お腹、太もも、お尻の付け根などによく見られる肌表面の凹凸のこと。
冷え、ホルモンバランスや自律神経の乱れ、代謝の悪化などによる血行不良で溜めこまれた老廃物と、脂肪細胞が絡み合うことででき始めます。