産後の骨盤矯正
間違いだらけの産後骨盤矯正
「妊娠前の体型に戻したい!」と願うママさんや、産後の不調に悩むママさんに向けに「産後骨盤矯正ですっきり痩せ」「不調の原因は骨盤の歪み」「骨盤をケアしてむくみ予防」というメッセージを含んだ広告をよく見かけます。
しかし、間違った情報が多くあるので注意が必要です。
美や健康と関連づけて語られることが多い「骨盤」ですが、ブームにのって何でも骨盤と結び付けて語られるようになり、体調が悪ければ骨盤が歪んでいるという診断を根拠なく行う整骨院すらあります。
実際には、産後のダイエットや体のケアで本当に大事なことは骨盤とは関係ありません。もっと本質的で大事なことがあります。
当院は重度の腰痛や体調不良を専門にしている整骨院です。特徴は施術の痛みが全くなく、しかも治療効果が高いことです。
そのため、妊娠後期の妊婦さんにも安心して治療を受けていただけますし、出産後にも産後ケアのためにそのまま通院いただく方がほとんどです。
このページでは、今までの治療経験をもとに産後のダイエットや体のケアで大事なことをお伝えします。
骨盤は歪んだり、開いたままになったりするの?
来院される患者さんの中には「骨盤が歪んでいる」と他院で診断を受けたという方が数多くいます。
しかし、骨盤が前後に傾いて腰痛などの原因になることはあっても、骨盤が「歪む」ことや「ねじれ」ることはありません。
骨盤とは読んで字のごとく「骨」です。
硬い骨が歪むことは考えにくいですよね。また、靭帯で固定されているので、骨盤は強固に固定されているといえます。
このような事実がありながらも、「骨盤矯正」という言葉が流行り・定着しているので残念ながら、多くの整骨院や整体院は根拠なく骨盤は「歪む」と主張しているのが現実です。
大学病院の産婦人科で「産後骨盤矯正」について語られているのを聞いたことがありますか?
医学用語として「骨盤矯正」という言葉はありません。
そのため、大学病院の産婦人科で「産後骨盤矯正」という言葉を聞くことはないはずです。
「矯正」という言葉は骨折などで正常な状態から逸脱した関節を治すという意味の言葉です。骨盤は「歪む」ことはないので「矯正」という言葉も正しくはないのです。
骨盤矯正グッズは意味がないの?
「骨盤矯正」という言葉が広く世間に認知されているので骨盤に関するグッズは数多く発売されています。これらのグッズのすべてが意味がないわけではありません。
それは、解釈を「骨盤矯正」ではなく「姿勢の補助」に変えた場合です。
椅子の上において骨盤ケアをすると謳っているグッズがあるとします。その場合、姿勢を正しく保ち易くなるのであればそのグッズは問題ないと思います。
ただし、「歪んだ骨盤を治す」・・・と言われると医学的には違和感を感じてしまいます。そもそも骨盤は「歪む」ことはないのでそれを治すのも変なのです。
骨盤の歪み、ご自身で気付けますか?
数多く見かける「骨盤矯正」に関する雑誌やネットの記事。整体・整骨院での「骨盤が歪んでいる」という診断。
いろんなメディアや整骨院が「骨盤矯正」というメッセージを発信し、骨盤矯正グッズも数多くある中では、それを信じてしまうのは無理もありません。
そのためか、「骨盤の歪みがあるから治して欲しい」という患者さんからの依頼がよくあります。
しかし、どのような時に「骨盤の歪み」を感じるのか患者さんに質問をすると、だいたい頂く回答はこの2つです。
「骨盤矯正の記事を読んで自分に当てはまるから」
「“骨盤が歪んでいる”とほかの整骨院でいわれたから」
どちらもご自身で「歪み」を感じているわけではなく、情報を受け取って「歪んでいるように感じている」だけなのです。
実際には、歪みに気づくことはできません。なぜならば、歪んでいないからです。
美容や健康に本当に必要なのは、赤ちゃんのお世話で硬くなりがちな筋肉を柔らかくすること
運動量がガクンと落ちて肥満のきっかになるのが、ギックリ腰や肩こりなど体の不調です。体が快調であれば、運動も日常生活もアクティブにできますが、体に痛みがあるとそうもいきません。
また、体に不調がある中で赤ちゃんのお世話をするのは大変に辛いものです。
骨盤矯正というマヤカシのものではなく、深層の筋肉を緩められる施術を受けるのがダイエットや美容には効果的です。
変わる事がないダイエットの秘訣
様々なダイエットがあり、どれが正しいとはいえません。運動が苦手な方もいれば、絶対に美味しいものを食べたい方もいて、ひとりひとり、やり易いものがあるからです。
しかし、適度な運動と食事の制限はダイエットにおいて変わる事がない成功法則です。
そして、筋肉の柔軟性があり、血流が良いという事は代謝が上がるのでダイエットをする上では間違いなく効果的であるといえます。腰痛や肩コリがなければ、体が軽く動ける状態ですが、コリ固まっているとそうもいきません。
産後は赤ちゃんのお世話で筋肉が硬くなりがち
産後は赤ちゃんのお世話で大変忙しい時間を過ごします。 そして、お世話する過程で、ママさんは体を固くする動作や体勢をとりがちです。
仕事で座りっぱなしの時や飛行機に乗った時に腰が硬くなりますよね。 同じ姿勢のままでいると、人の体は硬くなってしまうのです。
例えば、赤ちゃんの抱っこです。
頭を抱えたまま赤ちゃんが眠りについたら、そのままの体勢を維持しがちです。 赤ちゃんの頭を抱えたままだと手首が腱鞘炎になりやすくなりますし、座りっぱなしになるので腰の筋肉も硬くなります。
そして、生後6ヶ月くらいからはじまる離乳食。
右利きのママは、子供の右側に座り右手でゴハンを口に運びます。 その際に左腰に持続的に力が入ることによって、左側の腰が硬くなり腰痛が発症します。
また、腰の筋肉の固さに左右差が生じると、歩行時に骨盤の動きにも左右差が出るのでスカートが一方向に回転します。
雑誌や整体院での『骨盤のゆがみチェック項目』の中にはこの「スカートが一方向に回転する」が含まれていることがありますが、実際には「骨盤の歪み」ではなく、腰の筋肉が硬くなることによって、骨盤の動きに違いが出ているためです。
このように、赤ちゃんのお世話をしていると、知らず知らずのうちに体が硬くなっていってしまいがちです。
産後のママさんにとって、筋肉が柔らかいと起こる5つの良いこと
筋肉が柔らかい状態を維持できると、肩コリや腰痛がなくなるだけではなく、美容や健康に思わぬ効果が感じられます。
1.ぐっすり眠れるようになる
赤ちゃんの夜泣きで睡眠時間が確保しにくい時期は、短時間でもぐっすり眠ることがとても重要です。
腰痛がなくなると、背中がべったりとベッドや床についてぐっすり眠ることができ体力を回復することができます。
また、ぐっすりと眠れると血行も良くなるので疲労回復だけでなく美容やダイエットにも絶大な効果があります。
2.冷え性が緩和する
筋肉が柔らかいと血流が良くなります。
筋肉のポンプ作用で体の隅々まで血が送られるようになるので、冷え性でお困りの方も症状が緩和されるのがわかるようになります。
3.肌がきれいになる
血流は肌の状態にも関係します。血流が悪いと、老廃物が流されずシミやシワの原因にもなります。
血流が良い状態を保てると、老廃物も流されて肌の健康も保たれます。
4.むくみが解消される
コリ固まった筋肉がリンパ管を圧迫すると、余計な水分が溜まり、「むくみ」が起きます。
しかし、筋肉が柔らかくなるとリンパ液の流れが良くなるので、「むくみ」が起きにくくなります。
5.肩コリ・腰痛から解放されて、赤ちゃんのお世話が快適にできる
ママさんが健康だからこそ、赤ちゃんもしっかりと育てることができます。
赤ちゃんのお世話は本当に大変だと思います。肩コリや腰痛を抱えながらの赤ちゃんのお世話はなおさらです。
痛みや不調から解放されて、しっかりと赤ちゃんに向き合えるのが何より大事なことだと、当院では考えています。
ママさんの美容・健康は赤ちゃんの健全な成長はつながっています
小さい赤ちゃんのいるママさんの場合は、日常生活でいまだかつてないほどの体へ負担がかかります。このため、赤ちゃんが生まれる前には腰痛や腱鞘炎、肩コリに悩まされたことがない方も、体の不調に悩むようになることが多々あります。
健康は美容にもダイエットにもつながりますし、ママさんが健康であることは、何よりも赤ちゃんの健やかな成長につながります。
産後に体の不調が感じられた場合は、ぜひ赤ちゃん連れでお越しください。 施術室にはバウンサーが完備されているので安心です。