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筋肉痛がる状態ではトレーニングはマイナス

1.筋肉痛がある状態では筋トレをしてはダメな理由

結論からいうと、筋肉痛がある状態で同じ部位の筋トレを行うことは好ましくありません。

筋肉痛は、筋トレなどによって筋肉が損傷し、炎症を起こしている状態です。一度破壊された筋繊維は時間が経過すれば修復されますが、筋繊維の修復には48〜72時間の休養が必要です。十分な休養と栄養摂取を行うことで、筋繊維は破壊される前よりも強く、太い状態で回復します。

筋繊維が修復される過程を「超回復」と呼び、超回復に関する理論を「超回復理論」といいます。超回復は筋トレによって破壊された筋繊維を修復している段階です。そのため、筋肉痛がある状態で筋トレを行うと、筋肉にとっては追い討ちとなり超回復が起きません。したがって、筋肉痛がある中でトレーニングを行っても効果はないといえます。

1-1.「超回復」のメカニズム

次に、先ほど紹介した「超回復」のメカニズムについて、詳しく説明します。

超回復とは、筋肉が損傷し破壊されたあと、修復する際に十分な休息と栄養を摂ることで、筋肉がより強くなって修復されることです。超回復は、筋トレのあとに一晩眠れば終わっているものではありません。一般的に、超回復には24〜48時間ほど必要となります。

「Bergström & Hultman」が1966年に発表した論文では、運動直後に十分な糖質を摂ることで、24〜48時間後には「グリコーゲン超回復」と呼ばれる現象が起きることが報告されています。

出典:早稲田大学リポジトリ「効果的な筋グリコーゲン超回復法の検討 : 博士(人間科学)学位論文」

また、筋繊維の修復を行う際に必要となる成分は、タンパク質です。超回復には休息のほかに、筋肉のもととなる栄養素が欠かせません。

2.筋肉痛を和らげる3つの方法

トレーニングを続けることは効果的ではないといっても、トレーニングをしない期間に不安を感じる方もいるでしょう。筋肉痛の期間にも筋トレを行うためには、筋肉痛を和らげる必要があります。

以下では、筋肉痛を和らげる方法を3つ紹介します。日々の習慣の一環として取り入れ、筋トレを継続させましょう。

2-1.筋肉痛のある部分を温める

「筋肉痛がひどい=筋繊維が炎症を起こしているサイン」であるため、アイシングを行うことが大切です。

また、ある程度痛みが引いてきたら、患部を温めましょう。筋肉痛のある部分を温めることで血行が刺激され、筋肉に溜まった疲労物質が流れやすくなります。溜まっていた疲労物質が抜けると、筋繊維の修復に必要な栄養が入ってくるようになるため、超回復にかかる時間も短くなります。

筋肉痛のある部分を温める時の温度は40〜50度、時間は10〜20分を目安に行うと効果的です。筋肉痛のある部分を温め過ぎると、低温やけどを起こす可能性があるため注意が必要です。

なお、蒸しタオルやカイロなど、自然に温度が下がるものを使うと、安全に筋肉を温めることができます。

2-2.軽いストレッチを行う

筋肉痛を和らげるためには、運動後に軽いストレッチを行うことも効果的です。運動が終わったあとすぐに休息に入ると、筋肉痛を起こしやすくなります。運動後はストレッチを行い、少しずつ動きを止めていくことがポイントです。

運動後に軽いストレッチをする目的は、筋トレで緊張状態となった筋肉を和らげることです。可能であれば横になり、下半身から上半身に向けて筋肉を少しずつ伸ばしていくと、筋トレの効果を高めることができます。

ストレッチの時間は10〜15分程度を目安とし、痛みを感じるまで強く伸ばすのではなく、心地良い強度で伸ばしましょう。

2-3.タンパク質・ビタミンB1が多く含まれている食材を食べる

筋トレ後に、ストレッチやマッサージなどの外部から筋肉のケアを行うことも大切ですが、超回復を起こすためにはバランスの良い食事も欠かせません。

筋肉痛を和らげたい場合は、「タンパク質」と「ビタミンB1」が多く含まれている食材を食べることがおすすめです。それぞれの栄養が含まれている食材として、以下のものが挙げられます。

タンパク質を多く含む食材 100gあたり
鳥ささみ 約23.0g
約22.3g
枝豆 約11.7g
パルメザンチーズ 約44.0g
ビタミンB1を多く含む食材 100gあたり
ぶたヒレ肉 約1.32mg
ぶたもも肉 約0.96mg
うなぎ蒲焼 約0.75mg
乾燥ごま 約0.95mg

上記のほかにも、タンパク質やビタミンB1を含む食材は多数あります。筋トレによる筋肉痛を和らげたい方は、タンパク質・ビタミンB1が多く含まれている食材を意識的に摂取しましょう。

3.筋肉痛に関係なく筋トレを行うためには?

筋肉痛を緩和するためには、十分な休息を取ることが最も効果的です。しかし、筋トレを1日でも休むと、そのままサボり癖がついてしまうケースは珍しくありません。

筋トレの部位を変える、負荷を小さくするといった対策を取ることで、筋トレを継続することができます。

ここでは、筋肉痛に関係なく筋トレを行う2つの方法について、詳しく解説します。

3-1.筋肉痛になっていない部位を鍛える

「筋肉痛はあるけど筋トレをしない日をどうしても作りたくない」という方は、部位を変えて筋トレすることがおすすめです。

たとえば、太ももの筋トレをした翌日は上腕の筋トレを行う、上腕の筋トレをした翌日はお腹や背中を鍛えるなど、一週間単位で筋トレメニューのローテーションを組みましょう。部位を変えて筋トレを行うことで、超回復の時間を与えながら筋トレ続けることができます。

部位を変えながら筋トレを継続する時のポイントは、フォームを固定してトレーニングを行うことです。フォームが乱れると、本来負荷をかけたくない部位まで負荷がかかる可能性があります。

3-2.負荷の小さい筋トレを行う

筋肉痛があるものの、引き続き同じ部位を鍛えたい場合は、負荷の小さい筋トレを行いましょう。

筋肉痛がある状態で前回と同じ負荷の筋トレを行うと、回復途中の筋肉が再び傷つき、超回復を起こすことができなくなります。超回復を起こすことができなければ、筋肉の増加や強化に至りません。また、筋肉がついている関節の可動域が狭くなり、柔軟性を失う恐れもあります。

負荷の小さい筋トレは、ダメージを負った筋繊維の回復の助けとなります。筋肉痛がある時は痛みの程度を考慮し、ダンベルなどの重量や筋トレの回数をコントロールして、筋トレを行うことが大切です。

4.筋肉痛がひどい場合は休息も視野に入れよう

筋肉痛がひどい場合は、休息も視野に入れて筋トレスケジュールを組むことが大切です。

痛みが出ているということは、身体が「これ以上は危険だ」と判断している証拠です。筋繊維が修復されていない状態で、さらに負荷の大きい筋トレを行うとオーバートレーニングになり、筋力が低下する恐れがあります。また、筋トレを頑張りたいと思うあまり、連続して負荷の大きいトレーニングに取り組むことは、怪我のリスクを高めることにつながります。

筋肉の増加や強化には、十分な休息が欠かせません。休息を取ることは、筋肉痛の軽減にもつながります。筋肉痛がひどい場合は無理をせず、ストレッチやマッサージなどで筋肉をケアしたり、専門家の処方を受けたりして、筋繊維の回復期間を設けましょう。

まとめ

筋肉痛とは、筋肉が損傷して炎症を起こしている状態のことです。筋肉痛の期間に十分な休息を取ったり、筋繊維の修復に必要な栄養を摂ったりすることで超回復が起こり、筋肉の強化が期待できます。

筋肉痛がある時も筋トレを継続したい場合は、筋肉痛になっていない部位を鍛えるたり、負荷の小さい筋トレを行ったりすると良いでしょう。筋肉痛がある部位へ連続して大きな負荷をかけると、超回復を妨げるだけではなく、関節の可動域が狭くなり、怪我のリスクを高めることとなります。

当記事で紹介した、筋肉痛を和らげる方法・無理なく筋トレを継続する方法を参考に、安全かつ効果的に筋トレを行いましょう。