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ランニングによる膝の予防法

ランニングによる膝の痛みの治療と予防法

ランニングを習慣化している人に起こりやすい膝の痛み。「膝のお皿の下が痛む」「膝の内側がズキズキと痛む」「膝の外側がうずくように痛む」といったように、痛みの出る場所や症状はさまざまです。健康や体力維持のためにランニングを習慣化しているのに、それで不調を起こしてしまっては本末転倒。ランニングを気持ちよく、長く続けたい方のために、膝痛の対処法と予防法についてご紹介します。

目次
ランニングで膝の痛みが生じるのはなぜ?
ランニングによる膝の痛みを和らげる対処法
膝の痛みを防ぐ3つの方法

ランニングで膝の痛みが生じるのはなぜ?

私たちのからだの中で、膝関節は最も大きな荷重を受ける部分です。通常の速度で歩いている時に膝関節にかかる負荷は、体重の5〜7倍。ランニングの場合、さらに大きな力が加わります。

スポーツ中の動作で、特定の部位に長期間負荷をかけ続けることによって生じる障害を「オーバーユース(使いすぎ)症候群」といいます。ランニングによる膝の痛みはその際たるものです。代表的な疾患として、ランナー膝として知られる腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)や鵞足炎(がそくえん)、膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)などがあります。

ランニングによる膝の痛みを和らげる対処法

ランニング中に膝の痛みがあるのにもかかわらず、つい無理をして走っている人も少なくありません。しかし、放っておくと症状が進行して、なかなか痛みが治らなくなり慢性化します。早めに適切な処置をしましょう。

ランニング中に痛みを感じたら、まず運動を休止することが大切です。患部に負担をかけないように安静を保って、痛みと炎症を抑えるために氷のうなどで冷やしましょう。

運動を再開するときは、太ももや膝関節周りのストレッチをしっかり行ってください。膝の周りをテーピングやサポーターで保護・固定すると、痛みの軽減に役立ちます。また、貼り薬や飲み薬、電気治療器を用いた療法なども効果的です。

膝の痛みを防ぐ3つの方法

膝の痛みを防ぐには、太ももの前面にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)を鍛える必要があります。スクワットなどで筋肉強化を図りましょう。

ランニングの前には、太ももの内側に位置する内転筋、膝の内側にある腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)、大腿四頭筋を中心にストレッチを入念に行い、柔軟性を保つことも大切です。

そのほか、脚への負担が少ないランニングシューズ選びや、フォームの改善、走る時間やコースの調整なども膝の痛みを防ぐうえで重要なポイントになります。

膝の痛みを防ぐ3つの方法

ランナーにとって膝の痛みは切っても切れない関係にあります。なるべく膝周りの関節や筋肉に負担をかけない方法を考えて、健康的に楽しみながら走りましょう。