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腰痛の8つの病気が隠されていることがありますよ

腰痛の原因に内臓・脊椎疾患など重大な病気が潜む8つの例

腰痛の原因はさまざまです。なかには脊椎疾患や内臓疾患など、腰とは関係のない病気が原因で腰痛が起こる場合もあります。重大な病気が潜んでいる場合もあるので、腰痛が長引くときには、早めに医療機関を受診しましょう。

目次
脊椎の疾患が原因の腰痛
内臓の病気が原因の腰痛
ストレスが原因の心因性腰痛

脊椎の疾患が原因の腰痛

長引く腰痛の背後には、次のような病気が隠れている可能性があります。

脊椎腫瘍

背骨にできた腫瘍は、多くの場合が前立腺や肺などほかの臓器にできたがんが転移したものですが、まれに初めから脊椎に悪性腫瘍ができるケースもあります。脊椎にがんが転移すると、激しい痛みが昼夜問わず生じます。腫瘍の位置によっては、下肢のマヒや排尿・排便障害が起こる場合もあります。

脊髄腫瘍

脊髄に腫瘍ができる場合は、一般的に良性です。慢性的な腰の痛みのほか、下肢にマヒが現れます。腫瘍が大きくなると、排尿や排便障害を起こすようになります。

脊椎カリエス

結核菌が脊椎に感染して発症し、強い腰痛や背中の痛みが生じる病気です。また、感染した部位によっては、だるさ、疲れやすさ、微熱などの結核特有の全身症状が現れます。

内臓の病気が原因の腰痛

脊椎に疾患がなくても、腰痛が起こることがあります。次のような症状があったら、早めに病院で検査を受けましょう。

消化器系の病気

胃・十二指腸潰瘍、胆石、胆嚢炎(たんのうえん)、膵臓炎(すいぞうえん)などの場合に腰痛が起こります。腹痛や血便、吐き気、嘔吐などを伴います。

泌尿器系の病気

腰痛を伴う病気として、尿路結石、腎結石、腎盂腎炎(じんうじんえん)、前立腺がんなどがあります。排尿障害や血尿がみられるのが特徴です。

婦人科系の病気

子宮内膜症や子宮がんなどでも腰痛が起こります。おりものの量の増加や不正出血なども生じます。

循環器系の病気

心筋梗塞を起こした際に、締めつけられるような背中の痛みや腰痛が起こることがあります。また、解離性腹部大動脈瘤(かいりせいふくぶだいどうみゃくりゅう)があると、腰と下腹部に突発的な激痛が走ります。

ストレスが原因の心因性腰痛

強いストレスが原因で、腰痛を発症することがあります。これを心因性腰痛といい、決して「気のせい」ではなく、はっきりした痛みを感じます。痛む部位や度合いが日ごとに変わり、不安が大きくなると痛みが増すのが特徴です。心因性腰痛が起こる理由として、ストレスで痛みを抑制する脳の働きが弱まるからではないかと考えられています。
なかには、うつ病などの精神疾患が原因で腰痛を訴えるケースもあるので注意が必要です。

このように一言で腰痛といっても、原因はさまざま。腰痛以外に体に痛みや異変は感じないか、日頃から自分の体の変化に気を配っておくことが大切です。