肩凝りや首凝りの原因
肩凝りや首こりの原因
肩こり・首こりとは、首の付け根から肩・背中にかけての筋肉がこわばり、張っている状態のことです。ひどくなるとだるさや重さ、疲労感や痛みを感じる症状が現れます。
ではひどい肩こり・首こりはなぜ起こるのでしょうか。
ひどい肩こり・首こりが起こる原因として、以下の5つが考えられます。
ひどい肩こり・首こりが起こる原因
それぞれみていきましょう。
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1. 長時間同じ姿勢でいること
肩こりの原因として多いのが、長時間同じ姿勢でいることで起こる筋肉の疲労です。
デスクワークや読書などで長時間同じ姿勢を続けると、首から肩の筋肉が硬直し、血行不良から肩こりを引き起こします。特に最近増えているのが、PCやスマホを長時間使用することで起こる肩こりです。PCやスマホの操作をするとき、首を少し前に突き出して両肩をすぼめる姿勢になり、同じ筋肉に負担をかけてしまいます。
長時間デスクワークをする場合は1時間に1回程度立ち上がり、首や肩を回して筋肉の緊張を和らげましょう。
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2. PC・スマホの見すぎによる目の疲れ
PCやスマホを長時間使用することで生じる目の疲れも、肩こりの原因になります。
細かい文字を見続けると、目やその周辺の筋肉が緊張します。特にPCやスマホは光源を見つめているのと同じなので、目が常に緊張を強いられている状態です。
まばたきの回数が減ることからドライアイになりやすく、眼精疲労を引き起こします。眼精疲労が蓄積すると不快感が脳に伝わり、首や肩の筋肉が硬直するため、肩こりが慢性化してしまう可能性があります。目の疲れを感じたら1、2分間目を閉じて休ませるようにしましょう。
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3. ストレス
時間に追われて生活する現代社会では、肉体だけではなく精神的なストレスを抱えている人も多いことでしょう。そんなストレスも肩こりの原因のひとつです。
精神的なストレスから身体の機能を管理する自律神経が乱れ、血流が悪くなったり筋肉が硬直したりすることがあります。特に首周りや肩の筋肉が硬くなりやすいので、なるべくストレスをためないようにしましょう。
血行を改善し、自律神経を安定させることを意識して、趣味や運動などでストレスを発散することをおすすめします。
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4. 運動不足
運動不足が続くと肩こりを引き起こす可能性があります。
運動不足になると筋肉量が減り、筋力が弱くなってしまいます。弱くなった筋力を支えるために筋肉が緊張状態になり、肩こりの原因になるのです。また、筋力が弱くなることで血行不良が起こり、酸素や栄養分が伝わりにくくなることから疲労を感じやすくなります。適度な運動で筋肉量の低下を防ぎ、柔軟性を高めてしなやかな筋肉を保つことが大切です。運動を継続することで血流を改善し、日頃から肩こりを起こしにくい体をつくりましょう。
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5. 体の冷え
体の冷えも肩こりの原因のひとつです。体が冷えて動かしにくくなると全身の血流が悪化し、肩こりが起こりやすくなります。
体が冷えると体温バランスを整えようとするために自律神経が乱れ、血行不良や筋肉の硬直につながります。気温が低い冬場だけではなく、夏場の冷房による冷えからも体を守りましょう。
また、筋肉量が少ないと体のポンプ機能が弱くなり、血液が循環しにくくなることから体が冷えやすくなります。適度な運動を取り入れて筋肉量を保つことが大切です。
女性は肩がこりやすい?女性特有の原因
一般的に肩こりの症状は男性よりも女性の方が多く出やすいといわれています。ここでは肩がこりやすい女性特有の原因について解説します。
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人間の頭はスイカ1個分(5〜6kg程度)の重さです。それを支える筋肉には負担がかかります。女性は男性に比べて筋肉量が少なく、頭を支えるために首や肩に一層の負荷がかかり、より肩こりを感じやすいのです。とくに首と肩甲骨をつなぐ僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉に疲労がたまると「肩がこっている」と感じます。
日本人女性は体幹が華奢なのに頭が重く、日常的におじぎなどの前傾姿勢を取りやすいことも僧帽筋に負担がかかる原因です。
また、男性よりも筋肉量が少ないため体が冷えやすく、女性ホルモンの影響を受ける可能性もあります。エストロゲンの分泌が急激に減少する40代後半以降は血管が硬化しやすく、血行不良から肩こりを訴える人も増加傾向にあります。